サラリーマン根性!

若い頃上司から、サラリーマン根性!を直せと良く叱られました。サラリーマンにサラリーマン根性!と言って叱るのは何だか矛盾していると思いながら、黙って耐えてきました。

今でもどういう事を言っていたのか、結構考えます。多分、仕事が消極的に思えるとそう表現するのでしょう。サラリーマンを長く続けるのは傍で観ているよりはずっと大変です。会社で働けばすぐわかるのですがルールがやたらたくさんあります。人もたくさんいます。学生時代の友人とはどこか異なります。社内のルールを知らないと馬鹿にされますし、簡単なことでも教えてくれません。逆に知ると身動きできないことがよくあります。こんな感じで社内政治や根回しを覚えるようになっていくわけです。社内で仕事を進めるよりも社外の人と進める方が簡単だとよく言っていました。

会社で働くためには大勢の人たちと安生やっていかなくてはなりません。

私は、退職が一年を切ってきたころ身体から力が抜けるような感覚に襲われました。緊張の糸が緩むと言うのでしょうか。そして退職後は、解放感に浸っております。

私が管理職になってから、部下に伝えたのは、楽しく仕事をしようということでした。一番長い時間を職場で過ごすので皆と仲良くしないと会社に来るのも嫌になります。そして、毎日やる仕事ですからやらされ感だけでは続きません。主体的に取り組めれば、仕事が楽しくなるだろうと自分なりに思っていました。実際はそう上手くは運ばないのですが、仕事に対する考えは概ねこんな感じでした。

上司や同僚には全く理解されなかったですね。

ですから、言葉では周囲に合わせざるをえなかったです。今から思えば会社の帰り道に一人で飲みに行くことが多かったですね。熱を少し覚ましたいという感覚でしょうか。多かれ少なかれ会社で働けばそういうことは経験するでしょう。

パワハラ上司とも巡り合うかもしれません。全く合わない職場に回されるかもしれません。いろんなことが起きますが、可能な限り継続することが大切だと思います。

それは給料こそが資産形成の源泉だからです。これを失えば、すべての目論見が消えます。サラリーマンはそんなに甘い世界ではありません。まずはここに集中する必要があります。

ただサラリーマンは長く続けるほど、段々楽になります。仕事にも人にも、組織にも慣れていきますから。

そうなるまでがひと踏ん張りですね。

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仕事は続けるほど楽になる。