定年の準備はいつスタートするか?

入社した時、自動的に退社の時期が判ります。私の時は60歳でした。その後年金支給年齢が段階的に引き上げられるのに伴い再雇用制度が整い希望すれば65歳まで働けるようになりました。

入社後に変化があったものに退職金の引き下げがありました。従業員は猛反発しましたが401Kを導入する時期に大幅な退職金の引き下げが行われました。感覚的には半額になったような感じです。

年金支給が遅くなり退職金が減った。おまけにバブル景気が破裂して以降、賃金の伸びはなくなりました。ベースアップって死語とか言われてましたから。

給料を上げるためには、昇進しかなくなったわけです。幸い私が管理職になった後、管理職試験の滞留組というのが急増して、係長が物凄く多い構成になってゆきました。

真面目に働いているだけでは、なかなか暮らしが豊かにならないという時代に変わってゆきました。

当然資産運用、副業という考えが生まれてくると思うのですが、振り返って思いますのは、定年まで働き続けることが一番大切だったということです。これがやはり人生設計の基盤であることは変わりないですね。

その上で私が行ったのは安田善次郎翁の「2割貯金」です。資産運用するには資産を作る必要あります。宝くじやギャンブルに頼っていては同じ確率でしか資産が作れません。2割貯金を知ったのはもう働き出して5年ほど経っていましたので、自分としては3割に引き上げてずっと続けました。

若い頃は遊びに行くことも多く足りなくなることはしょっちゅうでしたが、その時はカードローン等で借りました。賞与で返済できましたが、貯金には手を付けないという原則はどうにか守ってやってきました。

結果的に60歳で資産1億に到達していたので、退職できるという判断に結びつきました。普通のサラリーマンでも真面目に働けば多分同じくらいの財産は作れると思います。

サラリーマン生活は長期戦です。しかも、終わる日は決まっています。最初から退職日を強く意識する必要はありませんが、長期的な戦略を立てるべきだと思います。実行可能な作戦を立て、後はそのレールに乗る。これができるのがサラリーマンの強みだと今では思っています。

 

f:id:YAKKE2020:20200720120311j:plain

入社する時に退職日がかなりの精度で予測できる。